

あら、今日も粋がっちゃってるわね。
そうねぇ、確かに一番ベーシックなところは通ってみたのかもしれないわね。
とはいっても麦も芋も米もいろんな銘柄があって広く深い世界なんですけどね。
さらに焼酎はそれだけじゃないの。ちょっと変わっているけれど、個性的でおいしい焼酎がほかにもいろいろあるのよ。
今回はそんな焼酎を紹介していこうかしら。
そうねぇ、確かに一番ベーシックなところは通ってみたのかもしれないわね。
とはいっても麦も芋も米もいろんな銘柄があって広く深い世界なんですけどね。
さらに焼酎はそれだけじゃないの。ちょっと変わっているけれど、個性的でおいしい焼酎がほかにもいろいろあるのよ。
今回はそんな焼酎を紹介していこうかしら。
樽詰め貯蔵タイプ

樽詰め貯蔵タイプは一度蒸留した焼酎を木の樽に入れて貯蔵、熟成させたものね。
これはウイスキーなんかと一緒で、樽から移った香りが甘く香ばしいわね。
この時に使用する樽はシェリー樽やコニャック樽というほかのお酒を造るのに使用した樽を使うの。
シェリーはアルコール度が高めのスペインのワイン、コニャックはフランスのブドウを原料とする蒸留酒ね。
これはウイスキーなんかと一緒で、樽から移った香りが甘く香ばしいわね。
この時に使用する樽はシェリー樽やコニャック樽というほかのお酒を造るのに使用した樽を使うの。
シェリーはアルコール度が高めのスペインのワイン、コニャックはフランスのブドウを原料とする蒸留酒ね。

樽を作っていたお酒の種類以外には樽に使用されている木材の種類や新樽、旧樽の違いも味と香りに影響を及ぼすみたいね。
また、熟成期間によって焼酎に色、照り、つやが出てくるのね。
さらに熟成をして期間を置くことで焼酎はまろやかになっていくといわれているわ。
刺激的なアルコール独特の刺激的な味が減り、丸みを帯びた味になるとも表現されるわね。
また、熟成期間によって焼酎に色、照り、つやが出てくるのね。
さらに熟成をして期間を置くことで焼酎はまろやかになっていくといわれているわ。
刺激的なアルコール独特の刺激的な味が減り、丸みを帯びた味になるとも表現されるわね。

和製ウイスキーみたいな感じなんですね。

そうね。まあ、ウイスキーにない焼酎独特の風味もあるから勝っている劣っていると比較できるものじゃないのでしょうけどね。
ちなみに酒税法で『焼酎はウイスキーより色が薄くなくてはならない』と定められているので、ほんのり薄い琥珀色なのよ。
ちなみに酒税法で『焼酎はウイスキーより色が薄くなくてはならない』と定められているので、ほんのり薄い琥珀色なのよ。

なんでそんな規則があるんですかね。

さあ?ウイスキーと見間違うからかしらね?
あと熟成は期間により種類が分かれるわ。
3~6か月の初期熟成、6か月~3年の中期熟成、3年以上の長期熟成ね。
熟成期間が長いほうがより樽熟成の特徴が出やすくなるわ。
ま、製造コストがかかるからその分値段は高くなってしまうけどね。
あと熟成は期間により種類が分かれるわ。
3~6か月の初期熟成、6か月~3年の中期熟成、3年以上の長期熟成ね。
熟成期間が長いほうがより樽熟成の特徴が出やすくなるわ。
ま、製造コストがかかるからその分値段は高くなってしまうけどね。

ほふ~ん。
粕取り焼酎

粕取り焼酎はその名の通り日本酒の製造工程でできる酒粕から作られる焼酎ね。
その製法は二つあるの。
一つは、酒粕にもみ殻を加えて蒸留する正調粕取り焼酎。
これは伝統的な作り方でもみ殻の香りがするのよ。
もう一つは、酒粕に酵母と水を加え再発酵させ、その後に蒸留する吟醸粕取り焼酎。
吟醸香がして、日本種に近い味わいがあるとされているわね。
その製法は二つあるの。
一つは、酒粕にもみ殻を加えて蒸留する正調粕取り焼酎。
これは伝統的な作り方でもみ殻の香りがするのよ。
もう一つは、酒粕に酵母と水を加え再発酵させ、その後に蒸留する吟醸粕取り焼酎。
吟醸香がして、日本種に近い味わいがあるとされているわね。

また、戦後にカストリ焼酎として粗悪な焼酎が出回ったんだけどその語源ともなってしまっているわね。
ちゃんとした粕取り焼酎に非はないんですけれどね。
現在では北九州を中心に作られているわね。
また日本酒の産地でもその酒粕を使った粕取り焼酎が作られているわ。
日本酒の酒蔵が造っていたりして、その味は日本酒の味と同じ傾向が出るみたいね。
ちゃんとした粕取り焼酎に非はないんですけれどね。
現在では北九州を中心に作られているわね。
また日本酒の産地でもその酒粕を使った粕取り焼酎が作られているわ。
日本酒の酒蔵が造っていたりして、その味は日本酒の味と同じ傾向が出るみたいね。

あー、カストリってネガティブな言葉かと思ってましたけど、もともとは別に悪い意味はないんですね。

そう。ただ素材と製法を表すキーワードなのよね。
泡盛(古酒)

さて泡盛は知っているわね。
沖縄の米焼酎といったらそれまでなんだけど、糖化/発酵時に黒麹を使うことや原材料としてタイ米を使うなど一味違うわね。
沖縄県内に48か所も酒造所があるというから、沖縄の人にいかに泡盛が愛されているかがわかるわ。
その泡盛の中でも、製造から時間がたったものを古酒(こしゅ、クース)と呼ぶの。
熟成を経ることでアルコールがまろやかな味わいになるの。
沖縄の米焼酎といったらそれまでなんだけど、糖化/発酵時に黒麹を使うことや原材料としてタイ米を使うなど一味違うわね。
沖縄県内に48か所も酒造所があるというから、沖縄の人にいかに泡盛が愛されているかがわかるわ。
その泡盛の中でも、製造から時間がたったものを古酒(こしゅ、クース)と呼ぶの。
熟成を経ることでアルコールがまろやかな味わいになるの。

一般には10年を超えるくらいまでは熟成期間が長ければ長いほど上等になるといわれているわ。
さらには仕次ぎ(しつぎ)という長期間貯蔵を行うための技法で貯蔵が行われていて、10年どころではなく100年を超えて貯蔵されているお酒もあるらしいわ。
まあ、第二次世界大戦時に一度大きく消失してしまったため、現在は100年ものなんかは販売されてはいないわね。
さらには仕次ぎ(しつぎ)という長期間貯蔵を行うための技法で貯蔵が行われていて、10年どころではなく100年を超えて貯蔵されているお酒もあるらしいわ。
まあ、第二次世界大戦時に一度大きく消失してしまったため、現在は100年ものなんかは販売されてはいないわね。

この仕次ぎは水甕を使って行うのだけれど、沖縄では家庭でもやったりするみたいね。
何か記念日などがあればそこで仕込んで、区切りのタイミングで家族みんなで味わい、また酒を足して・・・と家族と一緒に古酒を育てていくなんてちょっと楽しそうね。
何か記念日などがあればそこで仕込んで、区切りのタイミングで家族みんなで味わい、また酒を足して・・・と家族と一緒に古酒を育てていくなんてちょっと楽しそうね。

家族の記念日に飲むお酒・・・お酒好きにしか出てこない発想ですね。
タイからこんにちは。名前はウイスキーだけど・・・

これは主にタイで売られている『メコンウイスキー』。
これは名前はウイスキーだけど、れっきとした焼酎の仲間ね。
米麹とサトウキビから作られるスピリッツ(蒸留酒)と米のスピリッツをブレンドしているらしいわね。
これは名前はウイスキーだけど、れっきとした焼酎の仲間ね。
米麹とサトウキビから作られるスピリッツ(蒸留酒)と米のスピリッツをブレンドしているらしいわね。

分類上はサトウキビから作っているので国内では焼酎かラム酒の扱いかしらね。
カラメル色素で色づけられているらしく、味も甘くて飲みやすいのよね。
ウイスキーの名前がついているけれど、私は焼酎に近く感じたわ。
現在はamazonなどで簡単に買えるわね。
カラメル色素で色づけられているらしく、味も甘くて飲みやすいのよね。
ウイスキーの名前がついているけれど、私は焼酎に近く感じたわ。
現在はamazonなどで簡単に買えるわね。

どんなふうにして飲むんですかね?

炭酸水でわったメコンソーダは現地でも定番の飲み方のようね。
現地でも庶民のお酒だったんだけど、2010年ごろにリニューアルされてちょっと高級路線に変わったみたいね。
現地でも庶民のお酒だったんだけど、2010年ごろにリニューアルされてちょっと高級路線に変わったみたいね。
こんなものまで焼酎に。変わった材料の焼酎

ほかにもいろんなものを材料にした焼酎があるわね。
2018年時点で本格焼酎の発酵を行う材料として、穀類又はいも類、これらのこうじ、水以外で認められているのは49種類の品目があるわ。
2018年時点で本格焼酎の発酵を行う材料として、穀類又はいも類、これらのこうじ、水以外で認められているのは49種類の品目があるわ。

『あしたば、あずき、あまちゃづる、アロエ、ウーロン茶、梅の種、えのきたけ、おたねにんじん、かぼちゃ、牛乳、ぎんなん、くず粉、くまざさ、くり、グリーンピース、こならの実、ごま、こんぶ、サフラン、サボテン、しいたけ、しそ、大根、脱脂粉乳、たまねぎ、つのまた、つるつる、とちのきの実、トマト、なつめやしの実、にんじん、ねぎ、のり、ピーマン、ひしの実、ひまわりの種、ふきのとう、べにばな、ホエイパウダー、ほていあおい、またたび、抹茶、まてばしいの実、ゆりね、よもぎ、落花生、緑茶、れんこん、わかめ』
商品化がされているかどうかは様々だけどね。
商品化がされているかどうかは様々だけどね。

うーん、想像がつくようなつかないような。

それ以外にも一般的な甲類、乙類または混和焼酎に果汁やエキスなどを加えたリキュールの一種となるものもあるわね。
柑橘類やシソあたりは結構出回っているわね。
柑橘類やシソあたりは結構出回っているわね。
まとめ

いやあ、焼酎の世界って広いんですねぇ。

そうねぇ。
焼酎の素となったお酒は中東で発生し、中国、東南アジアを経由して日本に入ってきたって説が有力なんだけど、少なくともそのルートにあたるところにはそれぞれに今も結構焼酎の近縁にあたるお酒が造られていたりするのよね。
中国の白酒(パイチュー)や高粱酒なんかは知っているけど、中東や東南アジアは・・・どんなお酒があるやら。
焼酎の素となったお酒は中東で発生し、中国、東南アジアを経由して日本に入ってきたって説が有力なんだけど、少なくともそのルートにあたるところにはそれぞれに今も結構焼酎の近縁にあたるお酒が造られていたりするのよね。
中国の白酒(パイチュー)や高粱酒なんかは知っているけど、中東や東南アジアは・・・どんなお酒があるやら。

とにかく、焼酎は結構歴史があるからいろいろあるのよね。
もちろん国内の焼酎の世界も広いの。
日本国内の焼酎の酒造場は2013年時点で973軒。
これは甲類、乙類合わせての数字なんだけど、さらに銘柄や限定生産分なんかもいれたら果たしてどれくらいの種類があるのかしらね。
もちろん国内の焼酎の世界も広いの。
日本国内の焼酎の酒造場は2013年時点で973軒。
これは甲類、乙類合わせての数字なんだけど、さらに銘柄や限定生産分なんかもいれたら果たしてどれくらいの種類があるのかしらね。

これだけあったら一生楽しめますね。

そうね。一生モノの趣味として、焼酎を極めてみるのもいいんじゃないかしら。
それぞれ違った味わいがあって楽しいよね。飲み方のバリエーションも色々楽しめたし。
これで僕もいっぱしの焼酎のみかな?