ワインの種類~昔は3種、今は4種?~

ねぇねぇ、プレゼントでワイン送りたいんだけどどんなワインがいいかぁ?
へベレケア姉さん
ワインは贈り物に最適だしいいと思うわ。相手の方はどんなワインが好きなの?
よく分かんないや。とりあえず赤ワインかなぁ。いつも赤ワインを飲んでいるイメージだし。でも、どれを選んでいいか分からないや。
へベレケア姉さん
ワインはたくさん種類があるからね。
そんなにたくさんの種類があるんだ。酒類だけに(笑)
へベレケア姉さん
(無視して)ワインにはどんな種類があるか知ってる?
白ワインと赤ワイン?
へベレケア姉さん
それがまずは1番分かりやすい分け方ね。
そもそも白と赤ってどう違うの?
へベレケア姉さん
作り方が全然違うのよ。白ワインはマスカットのような白いブドウを使うのに対し、赤ワインは巨峰のような黒いブドウを使うんの。そして、白ワインはブドウの果肉だけを使い、赤ワインは果皮も種もすべて使ってワインを作るの。

※白ワインでも黒ブドウの果肉だけを使用して作るものもあります。果皮の色素によって赤ワインの色が作られるのですが、黒ブドウを用いても果肉のみしか使用しない為、白ワインとなるわけです。

へぇ~そうなんだ。味も全然違うの?
へベレケア姉さん
そうよ。果肉だけを使う白ワインと違って、赤ワインは果皮や種すべてを使うから、渋みが強いものが多いのよ。

※ブドウは皮や種の部分にタンニン(渋味)が含まれています。従って果肉しか使わない白ワインにはタンニンが含まれておらず、渋味を感じることはないでしょう。逆に白ワインの方は、果肉がもつ甘さや、酸味といったスッキリとした味わいが楽しめます。

へベレケア姉さん
贈る方は赤ワインをよく飲んでいるって言ってたけど、赤ワインでも味が色々あるのよ。渋みが強いのだったり、酸味が強いのだったり。一概に赤ワインといっても、好みによって全く違ってくるの。
知らなかった~。じゃあ、結局それを選べばいいの?
へベレケア姉さん
一番間違いないのは、フランスのボルドー地方の赤ワインよ。世界で一番有名なワイン産地なのよ。
ボルドーって聞いたことある。でも高そうだなぁ。
へベレケア姉さん
もちろん高いワインもたくさんあるけど、それだけじゃないわよ。安いものだと1000円くらいからあるのよ。
そうなんだ。でもあまり安すぎても美味しくなさそう。
へベレケア姉さん
安くても美味しいものはあるけど、ある程度美味しい物を選ぶとするならボルドーのワインなら3000円以上のものがいいかな。
じゃあ、3000円くらいのボルドーにするよ。何かオススメを教えて。
へベレケア姉さん
ま・か・せ・て!

※フランスやイタリアといった昔からのワイン王国のワインは、関税が高いために日本での販売価格も高く設定されています。その為、一定以上の味を求めるなら3000円程度のワインを選ぶと良いでしょう。チリやアルゼンチンなど

~数日後~

この間選んでもらったワイン、すごく美味しかったって喜んでもらえたよ。
へベレケア姉さん
それはよかったわ!
もっとワインについて知りたくなっちゃったな。
へベレケア姉さん
勉強しようと思うのは良い心掛けね。じゃあ、まずはワインの種類について教えてあげるわ。まずは、白ワインと赤ワインだけどこの間教えたからある程度は分かったわよね?
うん。えっと、白ブドウの果肉だけを使うのが白ワインで、赤ワインは黒ブドウの皮や種も含めて全部使うんだよね。
へベレケア姉さん
その通り。じゃあ、ロゼワインってわかるかしら?
あのピンク色したワインのことでしょ?
へベレケア姉さん
そう。それがロゼよ。ロゼとはフランス語で「バラ色」って意味なの。バラみたいに綺麗な色でしょ?
たしかにバラみたいだ。でも、どうやってあの色になるの?ピンク色のブドウなんて見た事ないし、白ワインと赤ワインを混ぜてるの?
へベレケア姉さん
作り方は赤ワインと同じなのよ。黒ブドウを使うんだけど、赤ワインと違うのはブドウを発酵させている途中で果汁に色がついてきたら皮と種を取り除いちゃうの。赤ワインは、そのまま漬け込むから皮の色素が出て濃い赤色になるけど、ロゼは途中で取り除いちゃうから薄い赤色、つまりピンク色になるのよ。

※ロゼワインの製造法は何種類かあり、上記で説明したものはセニエ法という最も一般的な製造方法です。その他にも、白ブドウと黒ブドウを混ぜて作る製造法や、シャンパーニュに限って白ワインと赤ワインを混ぜる製造法もあります。

そうなんだ。混ぜているわけじゃないんだね。ピンク色ですごく綺麗だ。バラ色って言ってたけど、桜の色にも似てるね。
へベレケア姉さん
そうなんだよ。日本では桜の色に見立てて春の贈り物や、お花見の時の飲み物として飲まれているんだけど、フランスでは夏の飲み物として飲まれているんだ。向こうでは、夏の暑い時期に冷たく冷やしたロゼワインを飲むのが一般的なんだ。
夏の飲み物なんだね。
へベレケア姉さん
そう。もちろん1年中いつでも楽しめるけど、夏に冷やして飲むロゼワインは特に美味しいのよ。
じゃあ、今年の夏はロゼワインに挑戦するよ。ロゼワインについても教わったし、これでワインの種類については分かったかな。
へベレケア姉さん
ちょっと待って。白・赤・ロゼと3種類説明したけど、まだもう1種類あるんだよ。
ワインってその3種類だけじゃないの?昔から白・赤・ロゼって3色しか見たことないけど。
へベレケア姉さん
たしかに以前まではその3種類だけだったけど、最近また違う種類のワインが作られ始めたのよ。その名も“オレンジワイン”。聞いたことあるかな?
オレンジワイン?ブドウじゃなくてオレンジから作るの?
へベレケア姉さん
もちろんブドウから作るワインよ。ただ色がオレンジ色なの。
オレンジ色?オレンジ色なんてどうやって作るの?ピンク色は分かるけど、オレンジ色なんてないでしょ?
へベレケア姉さん
作り方は赤ワインと同じ。ブドウの果肉や果皮・種をすべて使うのよ。ただ違うのは、使うブドウが赤ワインのように黒ブドウじゃなくて、白ワインと同じ白ブドウってことね。白ブドウの果皮には黄色系の色素が含まれていて、果皮ごと使うことによってその色素が染み出してきてオレンジ色になるのよ。
へえー、新しく作られ始めたワインなの?
へベレケア姉さん
今までも作られていたわよ。ワイン発祥の地といわれるジョージアやイタリア北西部では、白ワインといったらオレンジ色の白ワインが普通なの。本来は白ワインと同じ扱いだったけど、一般的な白ワインと作り方の違いからジャンル分けをされたのよ。 “オレンジワイン”というものも、2000年代にイギリスのワイン商によって新たに作られた言葉なのよ。
なんで急に流行り始めたの?
へベレケア姉さん
1番の理由は世界的なナチュラルワイン(自然派ワイン)ブームよ。ワインには酸化防止剤(亜硫酸塩)が入っていて、特に白ワインは赤ワインに比べると酸化防止剤が多く入っているの。でもオレンジワインは赤ワインと同じ製法だから、酸化防止剤の添加を通常の白ワインより控えたワイン造りが出来るようになったのよ。

※ブドウの果皮や種に含まれるタンニンは酸化防止に重要な役割を担っています。しかしながら、白ワインにはタンニンが含まれない為に、赤ワインよりも多くの酸化防止剤を添加しなければなりません。オレンジワインは赤ワイン同様、果皮や種を一緒に発酵させるのでタンニンが含まれ、酸化防止剤の量を少なくする事が出来ます。

へベレケア姉さん
今オレンジワインがすごく注目されているのよ。日本のワイナリーでも作っている所はたくさんあるの。今後の成長が楽しみなワイね。
今度オレンジワイン飲んでみよう。ワインを飲むなら、それにも合う食べ物も教えてほしいな。
へベレケア姉さん
わかったよ。じゃあ、それはまた次の機会にしよう。ワインと料理の組み合わせを勉強するのも楽しいよ。
はーい。またよろしくお願いします。



初代ヘベレケア姉さん
黒咲サリーさん

ガンガン。ムカムカ。ぐったりと・・・辛い二日酔い!飲んだ翌朝にはヘベレケアがありんす。




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