

あら、そんなことも知らないの?
日本酒と焼酎は日本のお酒のツートップ。
その違いくらい分からないと恥ずかしいわね。
じゃあ、ちょっとだけ日本酒と焼酎の違いについて説明するわね
日本酒と焼酎は日本のお酒のツートップ。
その違いくらい分からないと恥ずかしいわね。
じゃあ、ちょっとだけ日本酒と焼酎の違いについて説明するわね
焼酎と日本酒の製造工程の違い

大きな違いは二つあるわ。
順を追って説明するわね。
順を追って説明するわね。

へー、二つ。
うーん、焼酎の方がアルコール度数が高くって、なんかで割って飲むイメージがあるけど。
うーん、焼酎の方がアルコール度数が高くって、なんかで割って飲むイメージがあるけど。

そうね。
確かに一番流通している商品をみると焼酎はアルコール度数25度程度、日本酒は15度前後が多いかしら。
そのアルコール度数に差が出る理由は製造行程の違いにあるの。
大きな違いの一つ目ね。
確かに一番流通している商品をみると焼酎はアルコール度数25度程度、日本酒は15度前後が多いかしら。
そのアルコール度数に差が出る理由は製造行程の違いにあるの。
大きな違いの一つ目ね。

製造行程?
って、いうと…うーん酒蔵のなかで大きい樽に入ってるのはテレビでみたことがあるかな。
って、いうと…うーん酒蔵のなかで大きい樽に入ってるのはテレビでみたことがあるかな。

うん、それは醸造という行程ね。
日本酒は『醸造酒(じょうぞうしゅ)』、焼酎は『蒸留酒(じょうりゅうしゅ)』とその作り方でカテゴリーが違うの。
『醸造酒』は穀物や果実などの原材料をアルコール発酵させて作るお酒ね。
まず、アルコール発酵っていうのは、原料に含まれる糖分を酵母(こうぼ)の力でアルコールに変えて炭酸ガスを発生させることなの。
一番簡単な例としてはワインね。
ワインは原材料のブドウを潰して置いておくと、ブドウに含まれる糖分とブドウについている酵母菌が働いてアルコール発酵してできるの。
日本酒はちょっと違って、原材料となる米に糖分が含まれていないため、蒸したお米に米麹(こめこうじ)を加えて、糖化(とうか)という反応を起こさせて糖分を発生させるの。
で、糖分ができたところで酵母を入れてアルコール発酵をさせるのね。
まあ、ワインも日本酒も本当はもっと複雑な工程があるんだけれど、おおよそはそんな感じ。
日本酒は『醸造酒(じょうぞうしゅ)』、焼酎は『蒸留酒(じょうりゅうしゅ)』とその作り方でカテゴリーが違うの。
『醸造酒』は穀物や果実などの原材料をアルコール発酵させて作るお酒ね。
まず、アルコール発酵っていうのは、原料に含まれる糖分を酵母(こうぼ)の力でアルコールに変えて炭酸ガスを発生させることなの。
一番簡単な例としてはワインね。
ワインは原材料のブドウを潰して置いておくと、ブドウに含まれる糖分とブドウについている酵母菌が働いてアルコール発酵してできるの。
日本酒はちょっと違って、原材料となる米に糖分が含まれていないため、蒸したお米に米麹(こめこうじ)を加えて、糖化(とうか)という反応を起こさせて糖分を発生させるの。
で、糖分ができたところで酵母を入れてアルコール発酵をさせるのね。
まあ、ワインも日本酒も本当はもっと複雑な工程があるんだけれど、おおよそはそんな感じ。

へぇ~。
日本酒はワインと同じで『醸造酒』なんですね。
日本酒はワインと同じで『醸造酒』なんですね。

そういうこと。
一方の焼酎は『蒸留酒』なんだけど、これは醸造酒に”蒸留”という作業を加えて作るの。
“蒸留”っていうのは、醸造酒を蒸発させてできた気体を冷やして、もう一回液体に戻すの。
醸造酒に含まれる水とアルコールの蒸発する温度の違いを利用して、純度の高い液体を取り出すの。
純度の高い、つまりアルコール度数の高いお酒ができるわけね。
これが『蒸留酒』の作り方。
スピリッツとも呼ばれるわね。
一方の焼酎は『蒸留酒』なんだけど、これは醸造酒に”蒸留”という作業を加えて作るの。
“蒸留”っていうのは、醸造酒を蒸発させてできた気体を冷やして、もう一回液体に戻すの。
醸造酒に含まれる水とアルコールの蒸発する温度の違いを利用して、純度の高い液体を取り出すの。
純度の高い、つまりアルコール度数の高いお酒ができるわけね。
これが『蒸留酒』の作り方。
スピリッツとも呼ばれるわね。

焼酎は、その『蒸留酒』の一種なわけですね。

あら、察しがいいわね。
そういうことなの。
細かく言うと、焼酎の定義は酒税法に原料、製法等が定められているのよ。
焼酎でない『蒸留酒』の代表的なものをあげると、ウイスキー、ウォッカ、ジン、テキーラ、ピンガ、白酒(パイチュウ)、ラム酒・・・世界中でいろんな材料で作られているわ。
この蒸留をする理由だけど、もともとはアルコール度数をあげて保存性を高めるためね。
原料由来の成分が減ることで腐ることを避けることができるわけ。
さらに、蒸留をすることで雑味を取り除き美味しくするという効果もでてくるの。
焼酎の方が、日本酒よりすっきりとした味に感じるのはこのためね。
度数が高い分、アルコール臭が鼻につくって人もいるけどね。
そういうことなの。
細かく言うと、焼酎の定義は酒税法に原料、製法等が定められているのよ。
焼酎でない『蒸留酒』の代表的なものをあげると、ウイスキー、ウォッカ、ジン、テキーラ、ピンガ、白酒(パイチュウ)、ラム酒・・・世界中でいろんな材料で作られているわ。
この蒸留をする理由だけど、もともとはアルコール度数をあげて保存性を高めるためね。
原料由来の成分が減ることで腐ることを避けることができるわけ。
さらに、蒸留をすることで雑味を取り除き美味しくするという効果もでてくるの。
焼酎の方が、日本酒よりすっきりとした味に感じるのはこのためね。
度数が高い分、アルコール臭が鼻につくって人もいるけどね。

はえ~。
お勉強になります。
お勉強になります。

焼酎の名前の由来もこの蒸留の工程からきているのよ。
『焼』の字は加熱、蒸留という基本的な作業をさしているの。
中国語では蒸留酒を『焼酒(シャオジュウ)』と表現するのよ。
また、『酎』の字は強いお酒を表しているのね。
これは焼酎(に近い酒)が中近東・東南アジアで発生し、中国を経由して日本に伝わったという歴史的な要素が影響しているわね。
ちなみに日本に焼酎が伝わったのは15世紀中ごろと言われているわ。
どのようなルートで伝わったのかは”インドシナ半島や中国雲南地方から琉球”、”朝鮮半島から対馬”、”倭寇によって薩摩”の各ルートなど諸説あるわね。
『焼』の字は加熱、蒸留という基本的な作業をさしているの。
中国語では蒸留酒を『焼酒(シャオジュウ)』と表現するのよ。
また、『酎』の字は強いお酒を表しているのね。
これは焼酎(に近い酒)が中近東・東南アジアで発生し、中国を経由して日本に伝わったという歴史的な要素が影響しているわね。
ちなみに日本に焼酎が伝わったのは15世紀中ごろと言われているわ。
どのようなルートで伝わったのかは”インドシナ半島や中国雲南地方から琉球”、”朝鮮半島から対馬”、”倭寇によって薩摩”の各ルートなど諸説あるわね。

はいはい、なるほどね。
日本酒が昔からあるのは知っていたけれど、焼酎も長い歴史があるんですねぇ。
日本酒が昔からあるのは知っていたけれど、焼酎も長い歴史があるんですねぇ。
焼酎と日本酒では原料が違う

さて、焼酎と日本酒の間の大きな違いはもう一つ、原材料にあるの。
まずは日本酒、原材料は米ね。
まずは日本酒、原材料は米ね。

あー、さすがに僕でも知ってますね。
普段食べているお米とはちょっと種類が違うんでしょう?
普段食べているお米とはちょっと種類が違うんでしょう?

そうね。
『酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)』と言われるお米が使われるわね。
『酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)』と言われるお米が使われるわね。

あー、それそれ。
聞いたことがある気がしたんですよ。
聞いたことがある気がしたんですよ。

一方の焼酎は、いろんな穀物で作ることができるの。
原料としては米、麦、芋の3つが、メジャーどころの焼酎ね。
それ以外でも、黒糖、そば、栗なんてのもあるわね。
沖縄の泡盛は原材料としてタイ米を使ってるそうよ。
原料としては米、麦、芋の3つが、メジャーどころの焼酎ね。
それ以外でも、黒糖、そば、栗なんてのもあるわね。
沖縄の泡盛は原材料としてタイ米を使ってるそうよ。

なるほどね。
原材料で味はどう変わるんですか?
原材料で味はどう変わるんですか?

そうねえ。
味は個人の好みのところもあるし、産地や酒造メーカーで違うところもあるから、個人的見解をメジャーどころについてだけ話すわね。
麦は3つの中で一番癖がなくて、飲みやすいといわれているわね。
ロック、水割り、お湯割り、お茶割り、ウーロン茶割り、ソーダ割りどんな呑み方にも適しているんじゃないかしら。
味は個人の好みのところもあるし、産地や酒造メーカーで違うところもあるから、個人的見解をメジャーどころについてだけ話すわね。
麦は3つの中で一番癖がなくて、飲みやすいといわれているわね。
ロック、水割り、お湯割り、お茶割り、ウーロン茶割り、ソーダ割りどんな呑み方にも適しているんじゃないかしら。

ほうほう。

米は麦よりも少し味が濃い感じかしらね。
日本酒のもととなるもろみを蒸留して作るので、日本酒のようなフルーティーさもあるわ。
米焼酎も飲み方はいろいろね。
日本酒のもととなるもろみを蒸留して作るので、日本酒のようなフルーティーさもあるわ。
米焼酎も飲み方はいろいろね。

ふむふむ。

芋は米、麦より味が濃く、独特のにおいがあるわね。
でもこのにおいが癖になるという人も多くて、一番好き嫌いが分かれるところかしら。
そのにおいを楽しむには、私はお湯割りが一番合うと思うわ。
でもこのにおいが癖になるという人も多くて、一番好き嫌いが分かれるところかしら。
そのにおいを楽しむには、私はお湯割りが一番合うと思うわ。

ほほう。

そのほかの原材料を使った焼酎も、素材の香りがするもの、すっきりとした癖のないものいろいろね。
それぞれの焼酎にあわせて、香りを楽しむ呑み方、割材を使ってさらっと飲む呑み方を使い分けられるとかっこいいかもしれないわね。
それぞれの焼酎にあわせて、香りを楽しむ呑み方、割材を使ってさらっと飲む呑み方を使い分けられるとかっこいいかもしれないわね。
補足
本文で記載している焼酎は、酒税法上の焼酎乙類(単式蒸留焼酎)を示しています。
一回のみ蒸留を行うもので、原材料の香りや味わいを残すものです。
本文で記載している焼酎は、酒税法上の焼酎乙類(単式蒸留焼酎)を示しています。
一回のみ蒸留を行うもので、原材料の香りや味わいを残すものです。
一方で焼酎甲類(連続式蒸留焼酎)というものもあります。
廃糖蜜や酒粕などを原料とした発酵液を、複数回蒸留し、高純度エタノールを作り、加水調整したものです。
製法上、アルコール純度が高く、味の個性も少ないものが多いです。
そのまま飲むほかに、チューハイなどのベース、リキュールの材料、梅酒などの果実酒用ホワイトリカーとしても使用されます。
まとめ

へ~。
勉強になりました。
製造行程と原材料に大きな違いがあるんですね。
それにしてもヘベレケア姉さんは何でそんなに詳しいの?
勉強になりました。
製造行程と原材料に大きな違いがあるんですね。
それにしてもヘベレケア姉さんは何でそんなに詳しいの?

常識よ、ジ・ョ・ウ・シ・キ!
まあ、お酒を飲むならば、その違いを知って一緒に食べる料理を選ぶのもたしなみの一つよ。
まあ、お酒を飲むならば、その違いを知って一緒に食べる料理を選ぶのもたしなみの一つよ。

確かに。
参りました。
…という事で、今晩は焼酎の美味しいお店を探すぞー。
参りました。
…という事で、今晩は焼酎の美味しいお店を探すぞー。

あら、ぜんぜん懲りてないのね…。
あたたた。
えーと、最初の店ではビールで乾杯して、魚料理に日本酒をあわせて、二件目では焼酎のボトルを入れたんだっけ。
それから、それから…あんまり記憶が無いけど、とにかく飲み過ぎたな。
それにしても一件目の日本酒は豊潤でおいしかった。二件目の焼酎はサラッとしていてどんな料理にも合いそうな感じだったなぁ。
けど、日本酒と焼酎って何が違うんだろ?
両方とも日本のお酒だよね?